木炭紙にアクリル絵具 – 490 × 640 mm

Frédérick Haas「François Couperin Pièces des 3e & 4e Livres」

最初にマーキュリーレーベルで出ていたフレデリック・アースさん演奏の「フランソワ・クープラン クラヴサン曲集第1・2巻より」のCDを、ライナーノート欠品のため返送無用との事で、そのCDを友人のS氏から頂き、大クープランのクラブサンの大宇宙を体験しました。
曲そのものは短めの曲が多いのですが、美しく濃密なクラブサンの音とクープランの多彩な音楽に陶酔してしまい、時間感覚が麻痺して、CD2枚分の時間が飽きずに過ぎてしまいます。
その後慌ててオリビエ・ボーモンさんでクープランのクラヴサン全集10枚組を手に入れ、アースさんの「第3・4巻より」も購入し、年をとって時間を持て余すといったことはありません(暇だからできるのね 笑)
只残念なのはオリビエ・ボーモンさんの全集は安価なボックスセットなので音に疑問がある!貧乏人の安物買の癖は直せません。オリジナル盤を探すしか無いかなと思案中に、S氏からフレデリック・アースさんの自主レーベル「HITASURA」から、先のCDとは別の、クープランのCDが発売されると朗報があり、つい最近届きました。気品があり、求心力のある美しい演奏にうっとりです。
ところで、レーベル名の「HITASURA」は日本語の「ひたすら」からきているそうで、ひたすら!普段何気なく使っている言葉ですが、改めて思うのは、日本的な、あまりにも日本人的な言葉ですが、うすらボケた私は、恥ずかしくも深く意識していない言葉で、恥いる次第です。
ともかく、CDの製造屋さんのミスがなければ、S氏の友情がなければ、フランスバロックはもとより、フランソワ・クープランの美しく多彩で濃密な世界は知らずにあの世行きでした。