木炭紙にインク+ガッシュ+アクリル絵具 – 490 × 640 mm
MALA PUNICA「ARS SUBTILIS YTALICA」
ARCANAレーベルのCDが続きます。友人のS氏宅でこのCDを初めて聞いた時は吃驚しました。とうとうアーリー・ミュージックをここまでハイレベルな音楽として演奏できる演奏家が出たな、と。
リコーダーのPedro Memelsdorffの演奏は、大空に舞う鳥の様にどこまでも舞い上がり、ソプラノのJill Feldmanの漲る歌の力にひれ伏します。MALA PUNICAは少人数の編成ですが、音楽が豊穣だと、大編成の演奏ではないかと眩惑してしまいます。
結局、14世紀の譜面(資料)を前にして、どれだけ跳躍できるかは、演奏家の度量次第なんですね。彼らは演奏家であると同時に、音楽家であり芸術家なんですね。