木炭紙にインク+ガッシュ+アクリル絵具 – 490 × 640 mm

Ferrara Ensemble「Fleurs De Vertus: Subtle Chansons Late 14th Cent」

 1970年代からレコード会社は中世ルネッサンス期の音楽のレコード販売を急速に広げました。この魅力的な音楽に甘っちょろい私は、すぐハマったんですね 笑 当然演奏奏法は連綿と続いていたはずですが、1990年代からは完成された演奏家が大勢見出され、中世ルネッサンス期の音楽録音は花開し、特にフランスのARCANAレーベルは演奏家の質と録音の質に加え、秀でた装丁もあり、全てにわたってずば抜けていました。
Ferrara Ensembleはその中の演奏家グループです。カウンターテナーのCrawford YoungをリーダーとするFerrara Ensembleの精緻を極めた14世紀イタリアのシャンソンがゆったりとしたテンポで流れ、一聴すると、私の難聴気味の耳には曲がかわっても朦朧として判別がつかめないこともあり、綾なすポリフォニーの声部が永遠に続くのではないかと錯覚してしまいます。至福の時でもありますが、この音楽って、当時の前衛音楽であって、今聴いても前衛なんですね。
因みに、私の絵画制作も実験的な意味で前衛のつもりなんです。