木炭紙にインク+ガッシュ+アクリル絵具 – 970 × 645 mm
クラウス・テンシュテット(Klaus Tennstedt)
「ブルックナー 交響曲第8番」
もう今後はブルックナーの音楽は聴かないだろう。と知ったかぶりの私であるところのジジイは、相変わらず傲岸不遜を決め込んでいたところ。
数年前に買ったテンシュテットさんのセット物の中にブルックナーの交響曲第4番と第8番が入っていたので聴きましたが、初めの数小節で、寝転んでいた体がすっくと立ち襟を正しました。リズムより先に音楽がある。(禅問答みたいですが、素人の当てずっぽうでは、音楽は言語から発生していると思うので、ブルックナーの方言のリズムテンポを理解していないと本来のブルックナーの音楽にならないのでは?)それが理にかなっているのか、生き物のように音楽が蠢きまわります。
あぁ、ブルックナーって、一生の音楽だなー、と反省しました 苦笑。
慌ててテンシュテットさんのブルックナーを買い求めましたが、3番と4番と7番と8番しか録音が見つからないです。9番が欲しいところですが、終楽章が無いので、テンシュテットさんは録音していないのでしょうか?(一説によると、終楽章は完成していたのに、ブルックナーの死を知った近所の人々が楽譜を持ち去ったとありますが、本当だったら悲劇です)
テンシュテットさんのブルックナーは終楽章がとてつもなく素晴らしい!
これぞブルックナーの大伽藍です。お腹いっぱいになります。