木炭紙にインク+ガッシュ+アクリル絵具 – 970 × 645 mm
Auryn Quartets
「ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第14番」
私は子供の時から寝つきが悪く、定時制高校時代はニートだったので益々眠れなくて 笑。その時お世話になったのがラサール弦楽四重奏団のベートーベン後期弦楽四重奏曲集でした。ベートーベン晩年の大傑作を寝具の中で睡眠用の音楽にして何事か。とお叱りになる方がおられると思いますが、どうかご勘弁を。
10代の小僧には難解な曲でしたが、ささくれ立った気持ちが落ち着き、安らかな精神で眠りにつけました。不眠症の方にお薦めいたします。
弦楽四重奏曲第14番はベートーベン自身会心の作とのことらしく、極限の形式の音楽であっても、堅苦しさはなく、無限な寛容があり、いつの間にか今の私には、後期の弦楽四重奏曲は、どん詰まりになった人生に立つ灯明か、掲示でもある存在になりました。
Auryn Quartetsの演奏は、確かな耳の友人(S氏ね)が欧州で実演を聴いていてお墨付きなので迷わず購入しましたが、いい演奏ですね。往年の名演奏と言われている四重奏団の演奏と異なり、音楽の器が偏りがなく大きい!
四人の名手による天上の音楽を最新の録音で聴いていると、いい時代に生まれて良かったなと思います。