和紙にインク+アクリル絵具 – 468 × 650 mm
フリードリヒ・グルダ「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集(1953-1954年版)」
作家の五味康祐さんは音楽オーディオのエッセイの中で、「ベートーヴェンよ私のベートーヴェンよ」と悶え。哲学者の梅原猛さんは著作(何の本だったか忘れた)の中で「ベートーヴェンを聴く時、ベートーヴェンの魂が感応してくる」とやけに納得する事を言い。私もですが、爺さんになるとベートーヴェンに恋焦がれるのでしょうか笑
引き続き古い録音のベートーヴェンをご紹介します。
今回はフリードリヒ・グルダ最初のベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集の録音ですが、とあるクラシック音楽のパブリックドメインのダウンロードサイトで落として初めて聴き、なんて!20代の若さで斬新で完璧な演奏!!夢中になりました。
名演奏と言われているケンプとかバックハウスなんて、グルダの演奏に比べたら私にはとろい苔の生えたつまらない演奏に聴こえます。必死になってCDを探し購入できました。(やったね)
思えば、全集で聴くベートーヴェンのピアノ・ソナタは最初にアルド・チッコリーニ、その後エル・バシャとやや外れた路線で聴き、あとはバラバラで数人の演奏家のベートーヴェンのピアノ演奏を聴いていましたが、なんで世間ではバッハの平均律クラヴィーア曲集を例えると旧約聖書で、ベートーヴェンのピアノ・ソナタは新約聖書などという比喩があるのだろうと思っていましたが、夢中になって聴く爽快なグルダの演奏(当然インテンポ)の中では、とくに作品13の8番悲愴ソナタなんて胸が高鳴り、こんなに素晴らしい曲だったんだと驚きました。そして後期の傑作ソナタ30、31、32番は‥‥‥。
なるほど新約聖書ね。納得しました。
他のグルダのベートーヴェンの録音の中では、因縁のデッカの2度目の全曲録音は聴いていませんし、3度目の全集の録音も聴いていませんが、物が増えるので暫くは遠慮します笑
本当の天才は若い時が一番ではないですかね。