和紙にインク+アクリル絵具 – 468 × 650 mm
ブダペスト弦楽四重奏団「ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全曲(1951年-1952年版)」
2021年6月23日の当サイトの投稿にて、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲について、「いつの間にか今の私には、後期の弦楽四重奏曲は、どん詰まりになった人生に立つ灯明か、掲示でもある存在になりました。」と、いつもの大袈裟を書き込んでしまいましたが、最近、名盤と誉高い、ブダペスト四重奏団のベートーベン弦楽四重奏曲全集(1951年-1952年版)を聴いて、久しぶりに胸を打たれる音楽体験をいたしまして、私としたらそんなに大袈裟なことは言ってないぞと、改めて何か特別な掲示を受けたつもりです。
素人の私の意見は全く信用がないでしょうから、助っ人を頼みます。ベートーヴェンと同時代の作曲家で音楽理論家、音楽評論家のアドルフ・ベルンハルト・マルクスは、「理念音楽の概念を導入した。つまり、ベートーヴェンの音楽は純粋楽音だけでなく論理とも深く関係している、掲示としての音楽(プラトン的意味で)、理想追求の力としての音楽、神性を表現する音楽である」と言っています。
今回ブダペスト四重奏団演奏のベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲を聴いて、特に感銘を受けたのは初期の作品18-1から18-6の6曲の演奏で、世評では弦楽四重奏曲全曲録音の評価は後期の録音に重点が掛かりますが、あえて偏屈の私は直裁で才能が迸る初期の四重奏の演奏に拘り、深く感動しました。初期の6曲の弦楽四重奏曲にベートーヴェンの全てがある。なんて書き込むと偏屈野郎と罵られますでしょうか?