木炭紙にインク+アクリル絵具 – 490 × 645 mm

山部 赤人「吉野の離宮での反歌二首」

一か月振りの絵の投稿になりました。

先にアップした作品No.2023.10.06の付属の駄文の中で、意味深な「夜更けに小鳥がさえずる」とCDアルバムの題名を訳した文言がありましたが、なんか、ずーと引っ掛かっていて、暫く考えていたのですが、出てきました🦜

山部赤人が吉野の離宮で歌った反歌二首ですね。

み吉野の 象山(きさやま)の際(ま)の 木末(こぬれ)には ここだもさわく 鳥の声かも

ぬば玉の夜(よ)の更(ふ)けゆけば久木生(ひさきお)ふる清き川原に千鳥しば鳴く

万葉集中屈指の名歌とのことらしいですが、中学生レベルの日本語能力しかなく、新品の毛布を、すぐに猫に盗られてしまうトロい私が万葉集のことを書く 笑。やめた方が良いと思いますが、ちょっと思案してみます。
私の解釈では、当然ですが二首とも夜の歌だと思います。漆黒に近い闇の中を見つめる詩人。闇夜に聞こえる鳥の声。夜中に鳥の鳴き声はあまり聞いたことはないですので、詩人の幻聴でしょうか?古代人の鳥の鳴き声に対する感覚は今とは違うと思いますが、鳥の鳴き声は何かの気配を擬しているのでしょうか?そうなるとやっぱり定説(嘘)である死者の声なのかな?うーん駄目ですね。
闇を見つめる目しか見えない。