木炭紙にインク+アクリル絵具 – 970 × 645 mm

この作品は意外と評価が良いので、種明かしします。

過去作品時に混ぜて調整した絵具と、水で解いた原色の絵具が余ってしまっていて、もったいないのでポロックしました 笑
用紙のサイズが木炭紙倍版で、私にしては大型の作品ですが、サイズの大きいものに限って、冒険をします。

ところで、ジャクソン・ポロックはアクションペインティングの絶頂時を過ぎると、幾何学的な形態が出現しますが、これは明らかに衰退の現象です。今まで培ってきた技法に限界を感じてきて、具体的な形態が出てくるんですね。日々生成している創意が変化してきているし、出てくる情熱のやり場に困って、というより制作そのものに飽きてきてしまって、まぁ、マンネリですね。
この状態を打破するには、私の得意技でもありますが、積み上げた経験は忘れるんですね 笑
忘れると、単純なトリッピング技法でも新鮮に行為出来ます。