木炭紙にインク+アクリル絵具 – 640 × 490 mm
絵との不思議な出来事
最近同年輩である落語家の笑福亭笑瓶さんが急死し、死は他人事ではなくなったので、こんな事を書き込んでも良いのではないかと思い、馬鹿げている、と言われても書き込みます。
元々0感というより私は鈍感ですが、今まで相対した芸術作品と二度だけ、不思議なことがありました。今回は絵から不思議なモノが私の体に入り込んだ(通り抜けた?)事を書きます。
以前ジャスパー・ジョーンズの小さな油絵の事を書き込んだ事がある、かつて銀座にあった名物女主人のギャラリーでの出来事です。
そのギャラリーはジョーンズをはじめアメリカの作家さんと、日本の明治生まれの既に故人になっているK画伯をメインに扱うギャラリーなんですが、とある日の日中にギャラリーにお邪魔し、女主人と雑談を交わし、忙しい女主人は場を外し、そのK画伯の水墨画を何気なく一人で見ていたら、突然にゅるっと!漫画家の水木しげるさんがお描きになる火の玉か人魂のような半透明のモノが、水墨画から出てきて、私のお腹の辺りににゅるっと入ってきたんですね!!
私はわぁ、とびっくりしてスタッフを始め女主人に訴えたのですが、皆さんは首をかしげるばかりでした。長く美術品を扱っているかれらは、そんな経験はないんですね。(かれらからしたら、私はやられたヤツといった認識でしょうか)もちろん、その後熱が出たとか、夢枕にK画伯が立ったとか、私の人格が変わったとかはありません 笑
思うに、魂というモノがあったとすれば、子供が苦い薬を飲むときに使うオブラートのようなモノで、数あるうちの一枚がたまたま私に出食わしただけで、居残ることもないK画伯の気まぐれか悪戯だったのではないかと思います。
そう無理やり結論づけると、にゅるっと入ってきたモノが極貧の画家でなく、打出の小槌を持った大黒様が長居してくれればよかったかな 笑