木炭紙にインク+アクリル絵具 – 490 × 640 mm
Jan Garbarek「Witchi-Tai-To」
ここの所、テナーサックスのヤン・ガルバレクのアルバム、「Witchi-Tai-To」の5曲目のDesireless(作曲者はDon Cherry)が頭の中に出現して、これは聴くしかないかなと、大音量はやめてひっそりと聴きましたが、素晴らしい音楽ですね。若い時分に聴いていた時はあまりにハードで熱く、20分にも及ぶ演奏なので、ついていくのに構えが必要でしたが、今は図々しくなったのか 笑。やすやすと聴けます。
こうして1970年代のジャズを聴くと、改めて思うのは、創造には情熱が一番大切なのでは?と恥ずかしげもなく言えます。
ドン・チェリーの雄大で霊気に満ちた、コンドルが悠々と翼を広げて、戦争で亡くなった子供たちと、怒りと悲しみで泣き崩れる母親を慰撫しながら旋回しているのではないかと、彷彿するテーマから、延々と続くBobo Stensonの美しく瞑想的なピアノ、これまた延々と続く息つく暇もなく畳み掛ける熱いJan Garbarekのサックス、そしてベースのPalle Danielssonの静謐なソロが終わり、再び霊気と慰撫に満ちたテーマに戻り、厳かなエンディングになります。